2016年 09月 02日
ヘルシンキいろいろ案内
もうすぐヘルシンキへと旅立つという友人から、おすすめ教えて〜とのリクエストがきた。
●デザインディストリクト
デザインミュージアムの目の前にそびえる大きな教会。ここも素敵。 木材を多用していて、西欧の教会とも趣が異なる。落ち着く空間。
教会から南に向かう通り Högbergsgatan
アラビアやイッタラがこれでもかと積まれたヴィンテージ店 Helsinki Secondhand シナモンロールが有名な老舗カフェ Cafe Succes 小さなディーン&デルーカみたいな Aston&Aston など、いい店多し。
ぶらっと歩いてそのまま海のほうに向かって行くと、どんどん緑が多くなる。 このあたり、古くからの高級住宅街らしい。
●KALLIO
雰囲気はがらっと変わり、下町エリア。
ここらへん、かつては労働者などの低所得者たちが住むエリアだったらしいが、近年若いアーティストやファミリーなど洒落た人たちが移り住んできて、様相がすっかり変わってきたという街。欧州によくあるパターン。
箱型の素っ気ないアパート群が並んでて、カウリスマキの映画のような、ダークトーンのイメージが少しだけ残っている。 嫌いじゃない。
そんな中にぽつんぽつんと個性的な店が現れる。 古着やヴィンテージ、セコンドハンドも多く、ぶらぶらするのが楽しいエリア。
地元アーティストが手掛けるカフェ。
MADE in KALLIO
ヘルシンキのインディペンデントなカフェといえば、 Good Life Coffee
予想外にちいさなお店だったけど、ここすごく居心地がいい。 ヘルシンキのカフェはひとり静かに過ごす人が多く、店内は大人の空気が漂っていた。
●サウナ
フィンランドといえばサウナでしょうよ! Kallio地区には昔ながらのレトロなサウナがまだ数軒残っているということで、行ってみた。
住宅街の一角に赤いサウナのネオンサイン。入口には腰にバスタオルを巻いた男性たちが、ずらっと座って涼んでます。 この人たちの前を横切らなければ入れないので、知らずに行ったらビビっただろうな〜。 番台のような窓口のお兄さんに支払いをして、2階へ。 脱衣所は古めかしい木のロッカーが並んでいて、いい雰囲気。 服を脱いでドアを開けるとシャワーがある広い部屋。ますはここで身体を洗い、奥のサウナ室に向かう。 そうそうフィンランドでは、みんな真っ裸でサウナに入ります。欧米では珍しいのでは? おしゃべりしながら、出たり入ったりを繰り返す。 いやー楽しい。これ病みつきになる。このサウナには外国人の観光客も結構やってくるようなので、思ったほど敷居は高くないのかも。
私たちが行ったのはここ。
HPはフィンランド語だけど、地図とか営業時間とかが分かれば問題ない。
もうひとつ。 ヘルシンキで最も衝撃的だったのが、 Yrjönkatu Swimming Hall 1928年に作られた公共のスイミングプールで、街のど真ん中の路地裏にひっそりとあります。 二層建てのローマン様式という建物が素晴しいんだけど、それよりも衝撃だったのは裸で泳ぐ人たちがうようよいるということ!! スウィミングウェアを着ている人も勿論いるけど、奥にあるサウナは水着着用不可なので、半分くらいの人たちはそのままプールとサウナを行き来してます。 ビビリながら私も裸で参戦。開放感半端ない。ヌーディストビーチというのはあってもプールで裸は珍しいと思うな〜。 曜日によって女性、男性と分かれています。夜には仕事帰りの人たちで結構混雑してました。
●カンピ礼拝堂
街の真ん中にある礼拝堂。 宗教的な行事はなく、静寂ややすらぎを求める人たちのために作られたモニュメント。 フィンランドには伝統的な教会だけじゃなく、近年建てられたモダンなデザインの礼拝堂がたくさんある。 宗教的な意味合いは薄く、もっと身近な祈りの場という感じで開放感がある。 コルビュジエのロンシャンなどにも通じるのかな。いい感じ。
●Old Market Hall
港の横にある歴史ある屋内マーケット。 ここの目当ては、スープ専門店 Soppakeittio 観光客と地元民でいつも混雑しているけれど、行く価値多いにあり。 毎日数種のスープを日替わりで出していて、どどーんと大きなボウルで出てくる。 でもご心配なく。美味しいから完食できます。
ホール内には、ロバーツコーヒーなどのカフェも数軒。 STORYというお洒落カフェは、雰囲気も最高! 私はここでサンドウィッチなどを調達して、森へピクニックに出掛けました。
● CORONA BAR
最後にひとつ。 カウリスマキ監督兄弟がプロヂュースしたCorona Bar ここものすごーく行きたかった場所のひとつ。 バーといっても昼間から開いていて、見かけほど敷居は高くない。 今どきの洒落たカフェとは違い、地元の老若男女がふらっと立ち寄ってくる、 喫茶店のようなバーのような、何ともいえない心地よさ。 バーカウンターやビリヤードなど、80年代風のユルかっこいい感じがたまらんです。 コーヒーだけでも大丈夫なので、お散歩がてら、ぜひ!!
なんだか取り留めなくなってきましたね。 ひとまずこんなところで。
すっかり放置したままのブログですけど、これを機に重い腰をあげてみようかなと思います。
相変わらずの気まぐれ更新ですが、よろしければお付き合いくださまし。
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ヘルシンキ、実際に行ってみると分かりますが、街が小さく、人が少ない。
全体的にワサワサしたところがなく落ち着いた雰囲気のする大人の街です。
パリなどからやって来ると、猥雑さがぜんぜん感じられなくて、ちょっと寂しい気にもなる。笑
でも野暮ったさはなく都会的、人々の暮らしぶりは洗練されている気がします。
友人の旅程はかなりタイトなようなので、とりあえず中心部の有名どころの中から私が巡った場所を幾つか紹介してみますね。
●アカデミア書店
ストックマンの一角にあり、夜遅くまで開いているので、買い物ついでにちらっと寄るのがいいかも。丸善みたいなイメージ。ご存知カフェアアルトがありますが、本当に小さくてまあわざわざここでお茶しなくても、という感じですね。建築は文句なくかっこいい。さすがアアルト!
ついでにストックマン。北欧最大のデパートというわりには、ここも至ってのんびりムード。上階にあるインテリア雑貨のフロアがおすすめ。量り売りの生地コーナーにはマリメッコの端切れとかもありました。
地下の食品売り場もすばらしく、デリもあって重宝します。
●セコンドハンドショップ
ヘルシンキで嵌ったセコンドハンドショップ巡り。
衣類、日用雑貨、家具などの生活用品満載で、物色するのが楽しい。
物価の高いフィンランドでは皆ふつうのお店のように利用していて、平日昼間でも案外混んでいる。
ただフリーマーケットとは違うので激安というわけではない。
チェーン店のUFFやfidaは、あちこちで見かける。
ヘルシンキの山の手お洒落エリア・デザインディスクリクト。
カフェやギャラリー、インテリアショップ、ブティックなどが点在している。
界隈の情報は、地図付きのHPで入手できる。
紙もの専門店 Paper shop
昨年、友人がワークショップを開いたところ。ウインドーも店内も、ディスプレイがすてき。
近辺には、
ヨハンナグリクセン Johanna Gullichsen
カウニステ Kauniste
TORIはミートボールやサーモンスープが有名なカフェレストラン、みんなでシェアして美味しく頂きました。
「この店から何かひとつ連れて帰りたい」と思わせるのは、いいお店の条件だと思うけど、ここはまさにそんな店。
デザインディストリクトの中でも断トツにセンスが良くてお気に入り。
私もテキスタイルアーティストの布バッグを買い上げました。
クールだけどいやらしくないというのは、ヘルシンキの凄さかも。
ヘルシンキには珍しいレンガ造りの建物。
館内は隅々までデザインが行き届き、地階にあるトイレまでもがかっこいい。
ガラス、陶磁器、家具、テキスタイルなど、フィンランドデザインの変遷を時代を追って眺められる。うっとり。
ここを見ると、ついカイフランクなんぞを買いたくなっちゃうので要注意。
by 84vaucluse
| 2016-09-02 13:35
| 旅 2015.10 パリ|ヘルシンキ