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フランスで遭遇したストライキの話

戻ってきて3日経過。荷物の片付けがなかなか進まず、部屋も中途半端に散らかったままです。
唐突に眠気が襲ってきたり、食欲が今ひとつだったり、旅の疲れが出ているんでしょうね。
ゆっくりペースで過ごしながら、少しずつ調子を整えていきたいと思っています。

さて今回の旅の記録。どんなふうに綴ろうかと思案中ですが、まずはこのことについて書かずにはいられない。
フランスを旅する上でストに遭うのは想定内。覚悟はできていたつもりだったんですが。イザとなるとやはり面倒なことでした。
少々長い話しになりますが、笑い話として読んでやってくださいまし。
いやしかし、スト多すぎやろフランス。


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今回ストの一報を知ったのは、南仏アヴィニョン近郊に暮らす友人宅に滞在しているときのことだった。翌朝には列車でリヨンに向かうことになっていて、夜食事を終えたリビングでスマホをいじりツイッターを覗いていると、明日はストだから、云々、、という文面が飛び込んできた。発信元はフランス在住の日本人女性。面識はないがフォローをさせて頂いている。え?スト!?確かこの方はパリのほうにお住まいのはず。

慌てて検索をかけてみる。フランス ストライキと入力すると僅かながら情報が出てきた。空港の管制官がストライキをするらしく、フランス各地の空港を離発着する便の内40%ほどが欠航の予定とある。まじ?私、明後日のリヨン〜ウィーン便を予約してるんですけれど。

目の前で寛いでいる友人やパートナーの仏人らに、ねえ明日ストあるって?と聞いてみたが、え〜そうなのー知らないよね、大丈夫なんじゃない?との返事。みんな映画に夢中で関心無さげ。ああ、君たちに聞いたのが間違っていた 笑。こりゃ自力でなんとかしなきゃ。
航空会社はエアフランス。日本語HPに特に記載は見当たらない。仏語や英語で書かれていても内容がよくわからないので、日本語で検索をかけ情報を探してみる。JALからもストのお知らせが出ているし、これはどうやらホントみたいだ。どちらかというと長距離より中短距離便に影響が大きいもよう。でもまあ半分は飛ぶってことだよね。何とかなるでしょ。とりあえず「スト情報求む!」と呟いて、今夜は様子をみることにした。

一晩明けてリヨンへ向かう朝、テレビをつけるとストのニュースをやっている。やっぱり本当だったのね。女性レポーターがオルリー空港前から生中継をしているけれど、この話題はほんの数分で終了。ストなんて日常茶飯事だから大したニュースにもならんってことかな。ま、心配してもなるようにしかならないわけで、友人に駅まで車で送ってもらい、じゃあね!とリヨンに向かった。

リヨンに着き、予約をしているホステルへ。チェックインまで荷物を預かって貰う。1日だけのリヨン滞在を存分に堪能しようと、フロントに居た男子からあれこれ街の情報を仕入れる。とっても親切、感じかいい。おすすめのレストランやらカフェなどを地図に書きこんでもらい、準備万端。ついでにストのことも聞いてみた。戻って来るまでに調べておくからと便名を伝えて街へ出た。教えて貰った風格あるブッションでランチの後は、ベルナシオンでチョコレートを大量買い、市場に出向きチーズとバターもしこたま仕入れた。フランス最後の1日なので、やり残しのないようにあれこれ巡り、夕刻ホステルに戻ってきた。チェックインを済ませ、増えてしまった荷物を郵便局から送ってしまおう。

フロントには先ほどとは違う若い女の子。ちゃんと引き継ぎをしていてくれていたみたいで「明日の便、欠航になっていますよ」と告げられる。あああ〜予想はしていたもののやはり駄目か。こういう時は面と向かって話しをしなきゃね。後は交渉あるのみ。とりあえず航空会社のオフィスに行ってみよう。住所を調べてもらい、あと1時間ほどで閉店するから急いでーと言われ、エアフランスに向かった。

小ぢんまりとしたエアフラオフィス。入口でフロアの責任者らしき女性に用件を伝える。すごく美人。キリッとしてていかにもデキル感じだけれどツンと澄ました感じはない。データをチェックしながら「そうですね、明日の便は欠航です。」

オペレーターのマダムに取り次ぎ、代替え便を探して貰う。端末をカタカタと叩きながら、2人がかりであれこれ検索をかけている。ミラノ、ローマ、ブリュッセルなど会話の端々から聞こえてくる。経由便でも何でもいいから1席なんとか探してくださいー。この時点でもまだなんとかなるやろくらいに思っていた私。甘かった甘すぎた。2人の顔色がだんだんと険しくなっていく。私の搭乗便は木曜午前の予定だったが、その後週末にかかってしまうため空席が見つかりにくいという。しかも復活祭の翌週なので、ヴァカンス客が多いらしい。なぜ今ストなんだー。

結局提案されたのは、翌週火曜日の便。
えええーー!!リヨンに4日間も足止めですか。
まさかこんなことになるなんて思ってもみなかった。

冷静になれっと言い聞かせ、「私、来週水曜発の飛行機でウィーンから日本に帰らなきゃいけないんですよ。もう少し早くなんとかなりませんかねぇ、、」お姉さま方にすがりつく。先方は申し訳なさそうに「お察ししますが、なんともなりません、、」
今日はもう夕方だし、これ以上状況は変わりそうにない。ただこの時点で決断はできそうにないから、とりあえず火曜日の便を押さえて貰い、考える猶予を頂くことにした。
「席は金曜夕方まで確保しておくので、それまでに返事を下さい」ということになり、空席が出たら連絡を貰えるようTELとメルアドを伝えてオフィスを離れた。


さて、どうしよう???


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ローヌの川向こうにあるAirFranceのオフィス。
航空会社には否の無いはずの管制官のストだったのに、とても丁寧に対応して下さいました。あとでよく考えたら、トラブルに遭ったのがリヨンでよかったのかもしれない。
パリだったとしたら、もっとにぞんざいに扱われていたんじゃないかな、と。

フランスで遭遇したストライキの話_a0119620_16061989.jpg


by 84vaucluse | 2015-04-19 16:18 | France Vienna 2015.4

Bon voyage a tous!


by 84vaucluse
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