2015年 03月 22日
Centre Pompidou-Metz
市街地とは反対側に駅舎を出ると、すぐ目の前に美術館がある。
迷う間もなし。
パリにあるポンピドゥーセンターの別館として、2010年5月にオープンしたポンピドゥーメス。 坂茂氏とフランス人建築家ジャン・ドゥ・ガティンヌ氏のチームによる設計で、展示内容もさることながら、建物を見るのを楽しみにしてきた。 坂氏といえば、昨年台湾で見たペーパードームが記憶に残る。
語り口がユニークで、なんだか気になる変なおじさん。笑
駅から続くスロープを下り、建物に近づいていく。
中国の竹の帽子にヒントを得てデザインされたという木組みの屋根。 映画館みたいなエントランスから館内へ。 思ったよりも、ずっとこぢんまりとしている。
クロークに荷物を預け、まずは地上階から見学開始。 常設展はなく、フロアごとの企画展が、随時開催されている。
まずはミロに出迎えられる。
続く部屋には、Yan Pei-Mingという中国人画家の作品が並ぶ。
重厚で大陸的。グレイッシュな色彩感。
Robert Delaunay。初めて聞く名前。 20世紀前半に活躍したフランス人の抽象画家。 カラフルな色彩と現代的なパターンが美しい。
建物は六角形にできており、隣りの部屋が少しずつ見え隠れしながら続いている。 倉庫のようなさっぱりとした空間に、作品がさらりと置かれ、軽やかな気分で鑑賞できる。 とてもモダン。今の空気感。
混迷の世界。 Pierre Alechinsky _ Le Monde Perdu 1959
メスに着くのが予定より遅れたため、じゅうぶんな時間が無い。 足早に上階の展示を巡る。 3階でやっていた企画展がすごく良くて、じっくりと見られなかったのが心残り。
最上階にはピクチャーウインドー。 メスの街並が、絵の中に紛れ込んだような気分で眺められる。
さて。 そろそろ次の目的地へ。
天井近くのテラスに出ると、木組みの屋根が迫力満点で迫ってきた。
by 84vaucluse
| 2015-03-22 08:06
| France 2014.9