2015年 02月 16日
「暁の寺」
チャオプラヤー川をボートで渡り、ワットアルンにやってきた。
静かな回廊に仏像がずらり。 どのお顔も柔らかく、美しい。 人影はほとんど無くて、地元の若者が2、3人祈っているだけ。
靴を脱いで本堂に入ってみると、
これから仏門に入る男子がふたり、大勢のお坊さんに向かって挨拶をしていた。
家族と思われる人達がビデオカメラを回している。
信仰心の厚いタイでは、功徳を積むため学業や仕事を中断し出家を経験する人が多いらしい。出家休暇なるものもあるという。 戻ってきたとき坊主だよね、、
仏塔エリアに移動する。
先ほどまでの静けさとは打って変わり、こちらは沢山の観光客で溢れている。
ここからは拝観料が必要なので、まずはチケットを購入して。
迫力に圧倒。 ここをこれから登るのか。さあ、気合いを入れてGO!
階段は一段ごとが大きくて、幅も狭く歩きにくい。 一歩ずつ踏みしめながら、ロープを頼りに登っていく。
苦労したかいがあって、この絶景。
対岸には王宮が見えている。
近づいてみるまで分からなかったけど、仏塔は陶器の細工で埋め尽くされている。 中国からの貿易で船の底荷として使われていたタイルやお皿の欠片が生かされているという。ほー興味深い。
船の中にもお坊さん。
川越しにそびえる仏塔の姿が印象的で、訪れるのをとても楽しみにしていた場所。
三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台にもなっているという。
まだ朝早いせいか、それほど人は多くない。
メインの仏塔を眺める前に、まずは本堂に向かいます。
ヤックという守り神に出迎えられて、敷地に入る。
元々はインド神話の神様で、ヒンドゥー教から仏教に取り入れられたものらしい。
ユーモラスな巨人のようで、愛嬌たっぷり。
それにしてもお寺の装飾が素晴しい。
特に天井や柱、壁などのデザインに釘付けになる。
モチーフは色鮮やかな花が多く、金色が多様されているもののギラギラ感はまるでない。
上品でセンスが良い。すごく素敵。
ワットアルンを堪能したら、再び渡し船にて対岸へ。
南国の光に照らされて川面がきらきら輝いている。
遠くのほうにビルの陰。水の街バンコクの日常風景。
by 84vaucluse
| 2015-02-16 10:52
| Thailand 2015.1