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2日目つづき

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市を出てトラムの走る通りまで戻ってきた。さてどうしよう。住民らしい人につられ、来た道とは違うほうへ進んでみる。下町らしい路地の中に、新しいセンスが見え隠れする。若いアーティストなども多く住んでいそう。
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ここは何のアトリエのなのかな。
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歴史のありそうな陶器の工房なんかもあって、この道なかなかいい感じ。
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細い路地を下りながら歩いていく。両側の建物には洗濯ものがはためいて、心地のいい生活感。坂の途中に洒落たカフェ。ドア越しにちらりと中を覗いてみる。わ、なかなか素敵。一旦前を通り過ぎ、やっぱり気になり引き返す。ポルトガルに着いてからおじさんが集う食堂のような店ばかりで食べていたから、こういう雰囲気に餓えてたみたい。ゆっくりランチをとりながら、午後のプランを練り直そう。
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感じのいい女性に促され、店内へ。窓際に座る。入口に掲げられていたブラックボードがランチメニュー。ひとつずつ丁寧に説明してくれる。キヌアのサラダと紅茶をオーダー。それにしてもこの女性、接客が本当に素晴らしい。サラダが出てきた。キヌア、味の想像はつくけれど、初めて食べる。
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わ、盛りつけもとってもきれい。早速いただきます。サラダの中身はプチトマト、レッドオニオン、ズッキーニ、フェタチーズ、イチゴと目にも鮮やか。先ほどの女性が、いかがですか?と気にかけてくれる。うん、すごく美味しい。このドレッシングは?と質問すると、オリーブオイルとバルサミコのみだと教えてくれた。紅茶はパレデテ。好みのフレーバーを選ぶと、ピンクのポットでたっぷりとサーブされた。
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美味しいごはんと心地のいい空間。心からリラックス。お店の女性はフランス人で、ポルトガル人のスタッフとともに店を切り盛りしているみたい。なるほど、オシャレなはずだ。厨房がむき出しの店内。自家製のアイスクリームが気にかかる。2、3味見をさせてもらい、いちごをセレクト。ポルトガルのいちごは甘くて有名なのだそう。うはー、シアワセ。
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すっかり長居をしてしまった。さ、あまりゆっくりとはしていられない。店を後にし、坂を下る。幾つかの路地が集まる広場のような場所に出た。ここはトラムの集積場所みたい。赤い車両や黄色いの、次から次へとやってくる。
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海に向かって視界が開け、テラスにはカフェのテントが並んでいる。振り返るとこんな景色。丘に向かって連なる雲。
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28番のトラムに乗って、中心部の広場まで戻ってきた。ここから15番に乗り換えてベレンに向かう。今度は2両連結の新型車両。観光客ばかりでなく、住民たちがたくさん利用している。予定よりも時間が押している。効率よく見て廻るにはどうすればいいかと考えながら移動する。30分ほどでベレンに到着。右手に荘厳な建物が!ジェロニモス修道院。車窓からの風景にすでに圧倒されている。想像よりも遥かにすごい。あまり時間がないけれど、これは絶対見なくては。

斜め向かいに座るおばさんが、ちらちらと私のことを気遣ってくれている。降りなくていいの?と言われ、ベレンの塔へ行きたいと告げる。2つ目で降りるようにと教えられ、最寄りの停留所が近づくと合図をくれた。ご親切に。オブリガーダ。テージョ川に向かって少し歩く。大通りの歩道橋を超え、公園の先、川面に浮かぶように古い塔が建っている。
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川といっても河口が近く、まるで海にいるみたい。大航海時代、ここから世界へと船出していったんだよなぁ。時間がないので内部見学は断念し、塔のまわりを歩いて散策。各国からの観光客に混じり、撮影会。打ち寄せる波しぶき。だんだんと雲行きがあやしくなってきた。
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先ほど降りた停留所まで戻り、やってきたバスに乗ってみる。少しでも時間短縮。修道院前にて下車。閉館まで1時間余り。間に合ってよかった。
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建物に近づくにつれ、荘厳さに言葉を失う。あまりに大きく、全体をカメラに収めることはできそうにない。エンリケ航海王子とヴァスコ.ダ.ガマの偉業を称え、1502年に着工、一世紀ほどを費やし完成したという。帰ったら、ポルトガル史のおさらいしてみなくちゃ。入場料7ユーロ。支払いを済ませ、内部へ。
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中庭を取り囲む二層だての回廊。素晴らしすぎて言葉にならない。
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ほの暗い階段を登り、2階部分へ。小部屋に入ると、隣接する教会を上から見下ろす場所に出た。聖歌隊の席らしい。閉園時間が近づくにつれ、だんだんと人が減っていき、回廊をひとり占めしているような気分になる。ギリギリまで、この世界を堪能。
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時間切れで、教会内部はゆっくり見ることができなかった。でも、とにかくここに来られたことに深く感謝。

外に出ると、先ほどは居なかった怪しい人影がふたり。黒い大きな布を持って、観光客につきまとっている。スリだわ。一目瞭然。避けるようにして足早に通り過ぎる。道なりに歩いて行くと、スタバの隣り、人がわさわさと並んでいる。ポルトガルでいちばん美味しいというパステル.デ.ナタの老舗。テイクアウトの列に加わる。進みは早く、すぐに順番がきた。カウンターの店員さんは、みなお揃いのエプロン姿。純喫茶のウエイトレスのような出で立ちで、お客をどんどん捌いていく。2つで2.1ユーロ。焼きたてほやほや、まだ温かいナタをカウンターにて頬張る。うわー、生地がさっくさく。回転が早いから、いつも出来たてが食べられるんだ。さすがに名店、めちゃくちゃ美味しい。
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雨がちらほら降り出してきた。トラムにて市内へ戻ろう。夕方の車内は、観光客と地元民が入り乱れ、ものすごく混雑してる。元気なおじさんグループが、まわりのお客を巻き込んで上機嫌に笑っている。鉄道駅の前で降りてみた。ふぅ、ようやくひと息。小雨は降り続いてるけれど、このまま歩いちゃおう。このあたり、駅裏らしい少し鄙びた雰囲気。丘の上と下を繋ぐビッカ線の駅が、この先にあるはず。あ、入り口発見。
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ちょうど車両が到着し、運転手さんが降りてきた。窓口に置いてあるバインダーに何やら記入して、時間まで携帯電話でおしゃべり中。折り返しは20分後と言われたけれど、車内を見学しながら待っていよう。
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内部はレトロな木製で、両方向に運転台が付いている。座席数はほんの僅か。少しずつ乗客が集まってきた。運転席の真下にある銀色のボッチを踏むと、チーーンと鐘が響くしくみ。間違って踏んでしまい、大きな音が鳴り響く。わわ、びっくりしたー。そしてちょっぴり恥ずかしい。小さな男の子は運転席の装置が気になる様子。あちこち触って遊んでいる。時間になって出発進行。民家の脇をスレスレに登って行く。グロリアよりは長い距離。終点ではカメラを構えた観光客が、到着を待ち構えていた。
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賑やかな通りを右手に進むと、目抜き通りに繋がっていた。あ、なんだ、ここに出るんだ。ポルトガル最後の夜。少しだけ奮発して小ぎれいなレストランに入ってみる。昨夜、外観が気になっていたお店。ホステルで同室のフランス女子が、シーフードならここが一番!と勧めてくれた。モダンだけれどカジュアルな雰囲気。手前のカウンターへ。スツールが高すぎて、チビの私は飛び乗るしかない。左右を見ながらメニューを開く。ここの売りは新鮮な魚介とアレンジされたお寿司風料理のよう。入口付近に積まれている牡蠣が気になり、とりあえず3個オーダー。白ワインをグラスで貰う。牡蠣の種類は、日本のともフランスのやつとも違い、小ぶりで平べったい感じ。臭みが全くなく、あっという間に食べちゃった。

メインは本日のお魚をお好きな調理方法で。時価と書かれたメニューがやや気になるが、まあ高くたって知れてるでしょ。牡蠣を食べ終わったころ、こっちにおいでと手招きされた。テーブル席の一番奥にずらーっと魚が並んでいる。敷き詰められた氷の上には蟹や海老も盛られている。これならどれを選んでも美味しいに違いない。シェフらしきお兄さんのおすすめに従い、白身魚をセレクト。塩焼きにして貰う。レモンをきゅっと絞っていただきまーす。
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お魚はもちろんのこと、つけ合わせの野菜類がどれも濃厚ですごく美味。結構ボリュームがあるけれど、最後までしっかり完食。これだけ食べて4000円ほど。ああ、大満足。パリだったらこの何倍もするだろうな。

日は暮れているけれど、まだ時間は早い。最後に気になっていたビオスーパーに立ち寄って、ホステルに戻ってきた。大充実の1日が終わった。さ、頭を切り替えて、荷造り開始。増えた荷物をラゲージとトートバッグに入れ分けて、明日に備える。荷物がだいぶ片付いた頃、仲良くなったフランス女子が帰ってきた。レストランすごく美味しかった!ありがとう。彼女も明日リールへ帰る。旅が大好きで一眼レフのカメラを提げて、各地を巡っているらしい。何時間も夢中で路地をぶらぶらしちゃうと話しながら、撮った写真を見せてくれた。今夜は階下のバーも静か。ウトウトとし始めた頃、声をかけられ起こされた。ここ、私のベッドなんですけど。誰もいなくて空いていると思い込み、下の段に寝ていたらベッドの主が帰ってきた!怒ってるよね?とにかく誤り、寝ぼけたまま自分のベッドに移動。あーあ、最後にやらかした。ほんとにご免。ごめんなさい。
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by 84vaucluse | 2014-03-10 19:34 | 2014 Paris・Portugal
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