郊外のアンティーク市へ

Foire de Chatou, quartier Saint-Blaise


2016/9/23 昼間はまるで夏のよう

明け方前、寒さに震えて目が覚めた。
部屋が地上階にあることもあり、深々と底のほうから冷えてくる。
とりあえずありったけの服を着て、カイロも貼って暖を取った。
予想はしていたので、朝になったら明日に備え、家の中を物色し布団や毛布を探し出そう。

なんやかんやでずいぶん早起き。
暖かいミントティーでも飲みながら、ゆっくりと今日のプランを練る。
今朝はまずパリ郊外で開かれているアンティークフェアへ出掛ける。
20区の端からは真逆の方角なので、メトロやRERの乗り継ぎを確認しておく。

予定より早く8時半ごろ家を出た。
まだ外はほの暗さが残っていて、サンブレーズ通りも静かな佇まい。

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バスに乗り、Alexandre Dumasへ。メトロに乗り換える前に、パン屋に寄ってクロックムッシュを買っておく。温められたチーズの匂いが香ばしい。
NationよりRERに乗車。この駅乗り継ぎしやすくていい感じ。
A線で30分。Ruei-Maimaisonに到着した。
まだ少し時間があるので、さっき買ったクロックムッシュを駅のベンチで食べる。
えーうそなにこれ、美味しくない。最後まで完食するが、なんだか腑に落ちない。
お口直しにと売店でカフェを買うが、これもまた、おいしくない。テンション下がるよ。

そうこうするうちに駅と会場を結ぶプチトランがやって来た。
乗車したうち約半数が日本人。現地で暮らしている方々が大半だけど、観光客風の方もいる。ここってそんなに有名だったっけ?ちょっと驚き。
川の中州にあるフェア会場までトランで向かう。今日も快晴。気分最高。
入場料を支払い会場内へ。この時点でかなり気温が上がり、夏のような日差しが照りつけている。暑さとの戦いだなあ。
数時間、汗だくになりながら頑張った。そろそろお昼にしようかな。
朝ごはんのクロックムッシュが残念だったので、リベンジしたい気分。

この市の起源は中世のころに遡る。古くからパリ郊外の裕福な住宅地だった土地柄で、クリスマスに向けて当時高級品だったハムなどを売る市として開かれたのが始まりらしい。その名残りが今も見られ、ソシソンをぶら下げて売るストールや自慢の料理を提供するブースなどが賑やかに並んでいる。
しっかりとした一品料理も食べられるが、もう少し軽めがいいな。
フォアグラを売る屋台があって、その場でサンドウィッチを作ってくれる。ここにしよ。
周りのみなさんはシャンパンとのセットを頼んでいるが、私はサンドウィッチだけ。
軽く温められたパンにフォラグラ・ド・カナールのみが挟まれている。シンプルこの上ないサンドだけど、さすが!美味しい。

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気温はますます高くなり、夏が戻ったような気分になる。天気がいいのは有り難いけれど、体力の消耗も半端ない。さ、そろそろ引き上げよう。
再びトランで駅へ戻り、RERに乗り込んだ。
乗り合わせた初老の男性。あちらもフェア帰りらしく、大きな絵画を抱えている。
たわいないの会話を楽しみながら、パリまで戻ってきた。

無事帰宅。お疲れさま。

部屋にて休息。少し元気が回復したので、夕方のご近所散歩に出掛けてみる。
教会からさらに東へ歩いていくと、家主がおすすめしてくれた小さなテアトルがある。週になんどかフリーで聴けるライブがあるらしい。この時間はまだ閉まっていて、窓から中を覗き込むと、使い込まれたウッドフロアに椅子が置かれ、すごくいい雰囲気。明日の夜にはライブがあるので、余力があったらぜひとも覗きに来てみたい。

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道を渡り、引き返す。
わあ、すてきな建物発見。

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教会に入ってみる。
ちょうどこれから、パイプオルガンの練習が始まるみたい。

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車の通る道路から、教会は一段高い場所にあって、見下ろすとまるで映画のセットのよう。
この辺り、かつてはシャロンヌという村だった。パリ市に編入されたのは1860年のこと。
フランス人が愛着を込めてヴィラージュと呼ぶ、昔ながらのカルティエの雰囲気を残していて、本当に心地いい。

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教会の脇に架かる橋の下はこんなふう。あのトンネルの奥どうなってるんだろう。
ここにはかつてパリ市をぐるりと取り囲む環状鉄道プティト・サンチュールが走っていた。廃線になった今も、ところどころに痕跡が残っている。
ブラタモリパリ編的な、笑

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線路に面した右手には、フィリップ・スタルクがデザインしたホテル・ママシェルター。
中は程よくラグジュアリーで、週末のブランチには洒落た人達が集ってくるらしい。
向かい側には廃駅を利用したライブハウスがあり、夜はかなり盛り上がっている。

バニョレ通りを降りていく。
ビオスーパーを過ぎたところにすてきな煉瓦のお宅。パリらしくない雰囲気で、まるで英国にいるみたい。
この細道を折れてみよ。

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角っこのレストラン。セッティングがなかなかすてき。
カトラリーを横向きに置いている!

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緩やかな坂道を上がっていくと、左手に小学校。斜め向かいの公園には、学校帰りの子供たちが所狭しと走り回る。

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突き当たりの一帯は小さな自然公園になっている。街中とは思えない緑の空間。
先ほどの公園よりも年少の子供たちが、パパやママと遊んでいる。
こんな場所があったなんて!!パリにいるとは思えない。
遊歩道が通っていて、子供たちが池のほとりで探検中。歓声をあげて愉しそう。
あああ気持ちいい。森のなかに居るみたい。

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Bio C' Bonでお買いもの。
店内はそんなに広くはないけれど、野菜果物、チーズから食材全般、化粧品などの日用品まで、ひと通りどんなものでも揃ってる。
隅から隅までくまなく探索。
小ぶりのメロン、オリーブ1cup、初めて見るパッケージのバター2種、アールグレーのティーバック、パッケージがかわいいチョコレート、お土産にできそうな粉末のポタージュスープなどを購入。
部屋に戻って食材を置き、今度はサンブレーズ通りを下って行く。
坂の先はぐっと下町度が増し、暮らしている人たちの雰囲気も変わってくる。
エマウスに寄り、今すぐ使えそうな小鍋とキーホルダーを買う。


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今夜の夕食は、ご近所のカジュアルレストラン。ここも家主のおすすめ店。
舗道のテラス席には10人ほどのグループが居て、ワインを空けて賑やかにアペリティフを愉しんでいる。外は寒いので、私は迷わず店内に座る。
軽めに食べようと、プラとデセールを頼むことに。

黒板に書かれたメニューより、マグロを選ぶ。
thon mi-cuit。白米とクルジェット、キャロットが添えられている。ほのかに生姜風味。
表面を軽く炙ったマグロの切り身、味付けはとても軽くあっさりしている。量も少なめなのでさらっと平らげた。

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デセールにはpeche rôti。小さな桃を半分にカットしロースト。ソースは白チョコレート。ラベンダーがパラリと散らしてある。
ラベンダー!驚き。これすごーく美味しいんだけど、びっくりするくらい量が少ない。3口くらいで終わってしまった笑。
食後のカフェを飲み、ご馳走さま。

睡魔が一気に襲ってきた。徒歩30秒で帰宅。
部屋に戻ってオヤスミナサイ。


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by 84vaucluse | 2016-11-05 19:38 | 旅 2016.9 パリ | Comments(0)