Musée Picasso, マレ散歩, 初ハマム

Musée Picasso, Marais district, le hammam


2016/9/21 抜けるような青空

96番バスでマレに着いた。
この時間はまだ人通りも少なくて、静かでエレガントな路地をのんびり歩く。


前回来たのはいつだっただろう。かなり久しぶりの訪問なのは間違いない。
新設されたチケットブースは広々と快適で、地下に降りてクロークに荷物を預ける。そのまま地階の企画展示を観て廻る。

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天井の低い石造りの倉のような部屋に、陶器で出来た真っ黒な壷が並んでいる。
かっこいい!!
Miquel Barceloミケル・バルセロというスペイン人アーティストによる作品群。展示室とも相まってすごく素敵。
この人、1950年代生まれのスペインを代表する現代美術家らしいのだけど「なぜか日本ではまだ広く知られていない」らしい。
私もまったく知らなかった。あ、今気付いたけれど、ピカソともスペイン繋がり?!

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いよいよピカソに会いに行く。
美術館を象徴するエントランスの大階段は昔のまま。
ああこの空間、、美しさにため息が漏れる。

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最初に対面したのは有名すぎるこの作品。
ここにいらっしゃったのね。
青の時代はとても好き。ピカソがスペインの出であることを印象づけてくれる気がする。


La Célestine _ 1904

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ちいさな部屋を巡りながら、それぞれの時代のピカソを堪能する。
展示されている作品は、所蔵品の中から選びこまれているんだろう。数はそれほど多くはないけれど、濃密な世界にどんどん引き込まれていく。

素描ばかりが並ぶ部屋。ここ大好きで何度も行き来。
窓際にひとつだけブラックの作品が在る。これがとても良い。

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大作があるかと思いきや、その先にはシュルレアリスム。
目を惹いたのはこの作品。対峙してひとり占め。なんという贅沢か!


Guitare _ 1927

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帽子を被ったマリーテレーズが居たかと思えば、大好きなセラミックのコーナーも。
たまんない、シアワセすぎる。

開館1時間を過ぎた頃から観覧者が増えてきた。アメリカ人観光客と思われる年配の団体さんもいて、賑やかになる。
やはり朝イチで来ておいてよかった。

裏庭に出てみた。

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なんて気持ちのいい青空!

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贅沢な時間を過ごし、気分よくミュゼを後にする。小腹も空いたし、昼ごはんどうしようかな。
アンポルテして公園で食べるのもいいかと思い、ローズベーカリーを目指す。
マレの中心ヴィエイユ・デュ・タンプル通り。いつ来てもお洒落な空気。A.P.C.の店構えがとても好き。

店の前までやって来た。あれ?工事中??
改装なのか移転なのか、よく分からないけど、やっていないのは間違いない。
さあどうしよう。すぐそばのアンファンルージュという手もあるが、そうだNanashiへ行ってみよう。
適当に歩いていたら道を1本誤ったみたい。あの辺って路地がごちゃごちゃ入り組んでいて、職人街だった昔の空気を残してる。

Nanashi。気になりつつも入るのははじめて。
シェフだった遠藤カホリさんは、最近ご自身のお店を開かれたようで、もしかしたらこちらにはもうあまり関わっていらっしゃらないのかもしれない。
狭い路地に面した横長のお店は窓が全開で、店内に居てもテラスのような開放感がある。
12時前後の来店なので、まだお客さんはまばらな感じ。

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BENTO poisson €14

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ここに来たらBENTOでしょう。
日替わりメインはお肉、魚、ベジの3種から選ぶことができる。私は白身魚のピカタを選択。別皿にたっぷり盛られたサラダがすごく美味しい。新鮮野菜をいっぱい食べて身体が元気になってきた。
ランチのお客さんがどんどん増えて、若いスタッフ達はきびきびと店内を動き回っている。ざわざわと賑やかで、まさにカンティーヌ。
美味しかった。ご馳走さま。

お天気最高とあって、どのカフェもテラスが大賑わい。アート本屋Ofr.のある細道は、来るたびにお洒落ショップが増殖している。
バスティーユからメトロで移動、19区Riquetにあるエマウスへ。
ここのオープン日は水土のみ。水曜の営業時間は13時30分からだけど、14時過ぎに着いた頃にはもうかなりの物がはけていた。
もう一店舗、104の店も覗いてみるが特に欲しいものは無し。
まあこういうときは仕方ない。あっさり引き上げホステルへ戻る。
午後からは、ハマムへ。

トランジットの香港で調子に乗って歩きまわりすぎたため、パリに着いた時にはすでに足腰がかなり疲労していた。
マッサージ、スパ、そんな感じのところに行きたいなー。で、思いついたのがハマム。アラブ風のサウナ風呂、イメージは韓国の汗蒸幕です。
パリには沢山のハマムがあるらしいが、最初に思いついたのが5区のモスク内にあるハマム。ここは結構有名で、たまに日本のガイドなどにも紹介されている。よし決定。
調べてみると、曜日によって女性デーと男性デーに分かれているもよう。ほんとは昨日来たかったけど、男性の日だった。

ベルヴィルからモンジュまで、バスを乗り継ぎ移動する。
5区のこの辺りも好きなエリア。カルチェラタンやムフタールのような喧噪はなく、観光客もぐっと少ない。
そういえば以前、オンフルールで泊めて頂いたシャンブルドットのマダムが「パリに住むなら5区のこのあたり」と言っていたのを思い出す。
ご無沙汰だけど、お元気かな。

La Mosquee de Parisに到着。礼拝堂のエントランスをぐるっと裏に回り込むと、カフェレストランの入口がある。
ここのカフェはテラスが最高。緑の木々に小鳥がさえずり、ミントティーが頂ける。
奥に進むとアラブ菓子の並ぶカウンターがあり、その脇の扉がハマムの入口になっている。全然気がつかなかった。
ほの暗い空間にガラスの照明やステンドグラス、エキゾチックなデコールで気分が盛り上がってきた。
撮影は禁止なので、以後文字からご想像くださいな

真ん中に泉がある大きな広間で、アラブ系のマダムがゆったりとオイルマッサージを施している。
初めてなのでどうしたらいいのか分かりませんと伝えると、独特のイントネーションの仏語で一連の流れを説明してくれる。
うーん、わかったようなわかんないような。
入銭料にゴマージュ付きで€43。支払いを済ませ、右手奥のロッカールームへ向かう。
平日の午後だけど、若いフランス人達が結構来ている。ロッカーで居合わせた可愛いマドモアゼル2人組に再び訊ねる。初めてなんで教えてください!
ロッカーの使い方や先ほど貰ったサボンの使い方を親切に教えてくれた。メルシーボークー。さ、ハマム部屋へ。

ところで事前の情報では、ビキニを着用、但し下だけでもよい。とあったので、水着生地のパレオを購入、腰に巻いて入ってみることにした。
しかし行ってみると、皆さんちゃんとビキニの上下を着ていて、上半身がぽろんとしているのは私だけ。ありゃ、ちょっと誤った?
まあ温泉とかでこういう状況には馴れているし、恥ずかしそうにしているほうがかえって恥ずかしいので、平然としていることにした。

まずはシャワーで汚れを落とす。壁で区切られたシャワーブースが幾つかある。シャンプーや石鹸やクレンジングなどのお風呂セットは持参。
受付で渡されたサボンノワールという液体を身体に塗って洗い流し、すべりを良しておく。
さらに奥に進むと大きなサウナ部屋があり、みんなここで思い思いに蒸されている。まさに汗蒸幕。

シャワーのある真ん中の部屋にはビニールのベッドが2台置かれていて、順番にゴマージュをしてくれる。
強者そうなアラブおばちゃんがやってきて、ベッドに寝かされ、全身を隈なく擦り上げていく。韓国での垢擦りと同じシステム。初めてだという仏人はひゃっと声を上げていたけど、韓国アジュンマで馴れていれば、まったくコワくない。
アカスリ久しぶり。隅々までかなり丁寧にやってくれた。ああ気持ちいい、生き返る〜。
ここまでがコース料金。オイルマッサージは別途必要になる。せっかくなのでマッサージもしてみちゃお。
本当は最初の受付段階でトータル価格を支払ったほうがよかったみたい。

最初の大部屋にて順番を待つ。
四方はクッションフロアになっており、サウナ上がりの皆さんが自由に寝そべり寛いでいる。
おばちゃんに呼ばれ、ベッドでオイルマッサージ。絶妙な力加減で全身をするすると滑るように解してくれる。やるなマダム。極楽極楽。

初めてのハマムは大満足。
今回はゴマージュやマッサージも付けたので多少値が張ったけど、サウナだけの利用も可能で、自分たちでアカスリをしている常連さん達も見かけた。色々とシステムも分かったので、次回も絶対来るぞ。
パリ到着日の時差ボケ解消にも役立ちそうだし、もっとディープなハマム開拓もしてみたい。

ハマムを出るとすっかり夕方になっている。風呂上がりで機嫌よく、アレーヌまで散歩する。
紀元前1世紀に造られた円形闘牛場 Les arenas de Lutece。パリには少ない古代ローマの痕跡がメトロ駅の裏側にある。ここも好きな場所。
夕暮れ間近で、幾つかのペタンクチームが熱戦中。さて晩ごはんでも食べてから宿に帰ろうかな。

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何となくアジアンな気分。思いついたのは韓国料理 韓林ハンリン
この店パリではかなり老舗の韓国料理店。少なくとも私が始めてパリに来た25年ほど前には既に営業していた気がする。
唐揚げがスペシャリテで、多くの日本人にも愛されているという。いつも頭の片隅にはあったけど、ようやくトライ。

モンジュ通りを横切って、バルコニー型の階段を上がると、途端に雰囲気が一変する。スノビッシュなパリ。
車の通らない石畳のパサージュにお店はなく、両側は住居が連なっている。開いた窓から漏れ出る光や生活音、キッチンから漂ぅてくる香りなどが心地いい。

静かな路地を左に折れると、またも景色は一変。ムフタールの中心部コントルスカルプ広場。あまりにも出来すぎた、映画のセットのようなパリ感が満ちている。
こういうのも嫌いじゃない。
Han Lim到着。

まだ少し早めなのでテーブルには空きがある。
店主らしきムッシュと若くてちょっとハンサムな男子ふたりでサービスを回してる。
前菜に卵スープ。溶き卵がふわっと優しく、ほっとする味。
そして念願のからあげメゾン。自家製のにんにくダレが絶妙と聞いていたので、もっと辛い韓国風味を想像していたが違っていた。
ネギダレだけど、辛みはなくて品がいい。ごはんと共に運ばれてきたナムル3種も塩辛すぎず、程よい味つけ。
パリの韓国料理店のイメージをある意味くつがえしてくれる感じ。
肝心の唐揚げは、衣に特徴があり、カリカリふわっと揚げてある。これが案外油っこくて。
ビールのお供にならば美味しいに違いない。がっつり好みの男性ならばきっと好きに違いない。でもこの日の私にはヘヴィーすぎた。
3、4個しか食べられず、残すのも勿体ないので持ち帰りさせて貰った。

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そうこうするうちに店はどんどん混んできた。
それにしてもこの2人、めちゃくちゃよく動く。せっかちな韓国人の性質がいい面で発揮されているなあ。
アジョシはやり手ぽい。すべての客に目配りしながら迅速にサービスをする。テキパキと指示を出しつつ、常連さんとの会話も怠らない。
すごいな、プロフェッショナルや。

というわけで本日の晩餐終了。メトロとバスを乗り継いで宿に戻る。
5区から11区の外れまでは結構遠いのだけれど、パリの夜景を眺めつつの小旅行気分も味わいながら。



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by 84vaucluse | 2016-10-24 15:03 | 2016.9 Paris | Comments(0)

Bon voyage a tous!


by 84vaucluse
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